毎日毎日、何気なく選択を繰り返しながら生活しているが、先日、興味深い話を聞いた。とても考えさせられる話だった。
仕事を選ぶ時、沢山の条件を見比べて、自分の希望するものと、企業側が求めているものをすり合わせ選択していく。
ある人は、総合職を選んだ。沢山の支社があれば、転勤があるという事も事前に説明を受け、自分で選択をした。でも、転勤の辞令が出た時、彼は拒んだ。
地元で暮らしたいという強い希望だった。
これはこの人の人生の1つの選択。
そして、次に彼は、その会社を辞める選択をした。
先月まで、会社を辞めるなど、全く想像していなかったはずだ。
理想を言えば、転勤する事で、新しい街の景色を知り、人との新しい出会いのチャンスがあったかもしれない。知らないものを知れるチャンスだったかもしれない。また、違った街を知る事で、更に地元の良さを知る事ができたかもしれない。
きっと、会社も彼に期待をしていたはずだ。
でも、彼は、会社を辞めてまで、地元に残る事を選んだ。
私は思った。
いつか、彼自身が、
『この選択は正しかった』と、『地元に残る事が、良い選択であった』と思えるような人生であって欲しいなぁと。
この選択が、何年か先の彼にとって、プラスの結果でありますように。
仕事を選ぶのも、仕事を辞めるのも彼自身の自由だ。ただ、何かを選ぶ時には、きちんと考えなくてはいけない。地元にいたいという強い思いがあるのなら、転勤がある会社の総合職を選ぶべきではなかったはずだ。
自分の未来を想像し、良い選択をしていけたら良いなと思った。